石灰事業
lime business
上田石灰が世に送り届けている石灰は、様々な分野で使用されています。 多くの鉄鋼製品に使用する「鉄や鋼をつくる石灰」、私たちの日常生活品を作るために使用される「化学工業に不可欠な石灰」、建物や土地をつくるのに必要な「住まいを支える石灰」、農産物の栽培や医療品をつくるときに使用される「暮らしの中の石灰」、公害成分を無害化する「水と空気をまもる石灰」など、多くの分野で幅広く使われています。
生石灰(きせっかい)
採 掘した石灰石を水洗・篩い分けした後、焼成炉の中で1000℃~1400℃の高温で焼成して製造しています。 主成分は酸化カルシウム(CaO)で白色の塊状または粉状です。 生石灰は転炉や電気炉内で鉄の中のシリコン(Si)、いおう(S)、りん (P)等の不純物と反応してスラグとなって鉄から不純物を除去します。 生石灰の生産量の50%以上が鉄鋼用に利用されています。また、耐火物の素材としても優れた特性が注目されています。
製造方法
金生鉱山にてダイナマイトで発破された鉱石は、40tの大きなダンプで選鉱場の粉砕機へと運ばれます。 ここで拳大くらいの大きさにまで粗粉砕、さらに次の粉砕機へと送られます。 そこでふるいにかけられ、大きさごとに選別されます。
鉱石の発破
選鉱場の粉砕機に鉱石を投入
鉱石を粉砕機へ運搬
粉砕機でこぶし大くらいに粉砕
そこでふるいにかけられ、大きさごとに選別されます。選別された石灰石は、この貯鉱場に貯められます。そしてベッケンバッハ炉へ。 石灰石は、テルファーという石灰石供給装置に充填され一気に焼成炉上部に持ち上げられた後、炉内に投入されます。
貯鉱場
テルファーから炉に投入
鉱石をテルファーに投入
ベッケンバッハ炉は内筒、外筒からなり、石灰石はこの間に充填されます。この炉は内筒を設けることにより、石灰石と熱ガスとの均一で有効な接触が得られ、高品質な生石灰が製造できるだけなく、熱効率が高く、エネルギーを有効に利用しています。石灰石が降下していく過程で、予熱帯、焼成帯、冷却帯を通って焼成され、生石灰となります。このベッケンバッハ炉を制御しているのは中央操作室で、現在ではコンピュータ化されています。
ベッケンバッハ炉を制御する中央操作室
ベッケンバッファ炉 全景
事業案内
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採用情報
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製造方法
消石灰は生石灰と水を反応させて製造されます。 昼飯工場では通常の消石灰と高反応消石灰の二つを製造しており、消石灰は主に、ローリー車で出荷されます。又、袋詰めされて出荷もされる物もあります。 出荷された消石灰は燃焼排ガスの処理用としてゴミ焼却場などの場所で使用されています。 納入された消石灰は、まず消石灰サイロに受入れられ、供給装置により必要量を切り出され、輸送配管を通り、排ガス処理工程に送られます。 焼却過程で発生する有害な酸性ガスは、消石灰を煙道噴射することにより無害化し、クリーンな排ガスとして排出されます。
製品(20kg)は袋詰めして出荷(昼飯工場内)
バラ製品は直接ローリー車で出荷
苦土肥料(くどひりょう)
江戸時代から使われていたという記録もあるほど、日本の農業には欠かせないのが苦土肥料です。上田石灰では、肥料取締法に則して高品質な肥料を製造しています。
製造方法
苦土肥料の原料となるドロマイト鉱石は久瀬鉱山で採掘されます。
採掘されたドロマイト鉱石は、久瀬工場のロッシェミルで粉砕されます。
細かく砕かれた鉱石粒は市橋工場に送られ、造粒機をとおり、製品化されます。
久瀬鉱山採掘場
久瀬工場内ロッシェミル
久瀬工場
市橋工場
研究開発
study of lime
母なる地球が長い年月をかけ、育んできた太古の恵み、「石灰石資源」。 この限りある「宝物」を限りなく長く、そして大切にしていくことが、私たちの責務であり、さらには新たな資源を開拓し、活用、モノづくりをしていくのが、私たちの進む道です。 上田石灰製造は日々、研究開発と品質管理を行い、高い品質とユニークな新製品、そして地球のための製品開発をしています。
蛍光X線分析装置
示差熱-熱分析計
研究分析棟外観
粉末X線回折装置
デジタルマイクロスコープ
白度計(色測色色差計)
原子吸光光度計
ICP発光分析装置
硫黄・炭素分析装置
走査電子顕微鏡